目次
- はじめに
- ピクセルリマスター版の変更点
SFC版やDS版とピクセルリマスター版の違いについて
2021年9月9日にリリースされた「ファイナルファンタジー ピクセルリマスター」。初代はスーパーファミコンで発売され、2007年12月20日にニンテンドーDSで3Dリメイク、その後iOS/AndroidでもDS版の移植が遊べるようになりました。
ピクセルリマスター版はiOS/AndroidだけでなくSteamでもプレイすることができ、スーパーファミコン版をベースにグラフィックや音楽がリメイクされているほか、システム面でも多くの改善がされていてとても快適に遊ぶことができます。
個人的な感想
まずはやっぱりグラフィックがとても綺麗になり見ごたえがあると感じました。ただ単に綺麗になるだけでなく、魔法を使ったときのアクションなんかも豪華になっているので、普通にプレイしてたらあまり使う場面の無いような魔法もつい使ってみたくなります。
音楽のアレンジはネットの評判を見ると賛否両論あるようですが、私個人的には大満足です。音楽プレイヤーのような機能もついているため、いつでも好きなときにボス戦の曲を聴いたりなんかもできちゃいます
ゲームの難易度はだいぶ易しくなったように感じました。システム面でもアイテムを持てる種類の上限が撤廃されたり、ローザの「いのり」が強化されていたりしているのですが、簡単になったと感じるのはオートバトルでレベル上げがとても簡単になったことが一番の理由かなと思います。
レベル上げの効率が格段によくなったためか、スーファミ版と比べるとレベルが高めになりがちです。スーファミ版で苦労したボスをあっさり倒せて弱く感じることも。この辺はプレイスタイルによってかなり変わってくると思うので、私の場合はそうでしたって感じですね。
結論としては非常に良いリメイクでした。私はiOS版をプレイしましたが操作性も非常に良く快適に遊ぶことができます。今後のアップデートで細かいところがさらに改善されていくようなので、そこにも期待です。
追記:ピクセルリマスター版はレベルアップに必要な経験値が大幅に引き下げられていることがわかりました。レベルが上がりやすいのは気のせいではなかったようです。
グラフィックと音楽が新しくなった
グラフィックがとても綺麗にリメイクされています。リマスタというよりはリメイクと言ったほうが正しいでしょう。モンスターやキャラクターのグラフィックは原作重視でそのまま綺麗になっているような作りですが、背景やバトル中の演出なんかは作り直されている部分が多あります。
例えば以下は戦闘中に召喚魔法「リヴァイアサン」を使用したシーンですが、スーファミ版とは津波の描写が大きく変わっています。他にも戦闘メニューの右側にATBゲージが追加されたり、単に綺麗になっただけでなく様々な改善がされています。
アイテムの所持種類数の上限が撤廃された・矢の消費がなくなった
スーファミ版のFF4はアイテムの所持種類数に上限があり、上限に達するとそれ以上は持てなくなり不要なアイテムを捨てる必要がありましたが、ピクセルリマスター版ではこの上限が撤廃され、無制限になっています。
ややこしいですが、撤廃されたのはアイテムの所持”種類数”です。同じアイテムを持てるのは99個のままですが、持てる種類数の上限が無くなっています。
また、矢の消費が無くなったおかげで実用度が上がりました。スーファミ版では矢を装備して攻撃するごとに所持数が減っていく仕様だったため、無くなると武器屋で調達する必要がありましたが、今作では必要ありません。
ローザの「いのり」が強化された
ローザの特殊コマンド「いのり」がかなり強化されています。スーファミ版ではHP100未満の回復量でしたが、今作では100~400くらいは回復してくれます。ローザの「精神」ステータスが上がると回復量もアップするようです。
これにより戦闘中にケアル・ケアルラを使う機会が減ったためMPがかなり節約されます。ケアルダが登場する頃になると「いのり」では回復量が足りなくなってきますが、それでも雑魚戦ではこれを連発していればいいでしょう。
パロム&ポロムの「ふたりがけ」が超強化された
「ふたりがけ」の詠唱時間がスーファミ版と比べて大幅に短くなっています。パロム&ポロムがパーティに加入している時期なら「ふたりがけ」を使えば雑魚戦は無双できるでしょう。MPはしっかり消費するので、すぐ回復できる場所でのレベル上げに最適です。
脱出不可能ダンジョンにショップが配置された
バブイルの巨人などクリアするまで脱出不可能だったダンジョンでの救済措置として、ダンジョン内にショップが配置されているところがあります。スーファミ版では仲間瀕死&アイテム枯渇状態でセーブしてしまうと詰む可能性があったので、救われるプレイヤーはいるかもしれません。
仲間から離脱したキャラの装備品が自動で外れるようになった
カインなど途中で仲間が離脱するとき、わざわざ事前に装備を外さなくても自動で外れるようになりました。
開発室が無くなった
ドワーフ城にあった開発室が無くなり、跡地になっています。
DS版にいた追加ボスはなし
2021年9月現在、DS版で追加されていた裏ボスである「ゲリュオン」「プロトバブイル」はピクセルリマスター版には存在しません。今後アップデートで追加される可能性はあるかもしれません。
パロムの「つよがる」が弱体化された
オリジナル版では使う度に「知性」が上昇し、魔法の威力がどんどんあがっていく仕様でした。重ねがけができるので、スカルミリョーネ戦で何度か使えばファイラで一撃で倒せる威力になります。しかしピクセルリマスター版では重ねがけできない仕様に変更されており、大幅に弱体化しました。
レアモンスターを呼び出す「アラーム」の入手方法が追加
「アラーム」は使うとその場で雑魚モンスターを呼び出して戦闘に入る消費アイテムです。通常のモンスターよりレアモンスターを呼び出す仕様になっているので、ピンクのしっぽなどレアモンスターから低確率でドロップする貴重アイテムを入手するために必須と言ってもいいアイテムです。
ピクセルリマスター版では月面世界にあるハミングウェイの住拠で3000ギルで販売されています。これによりレアアイテム集めが格段に楽になりました。
レベルアップに必要な経験値が大幅削減
レベルアップに必要な経験値が原作から大きく削減されており、キャラによって異なりますがだいたい累計経験値400万~500万程度でレベル99になります。
これは原作と比べておよそ半分程度まで削減されています。
隠し召喚魔法のドロップ率が上昇
2021年10月2日のアップデートから隠し召喚魔法である「ゴブリン」「ボム」「コカトリス」「マインドフレア」のドロップ率が上昇しました。元々は1/1092でしたが、約1/100に変更されています。
ピンクのしっぽのドロップ率が上昇
2021年10月2日のアップデートからピンクのしっぽのドロップ率が上昇しています。元々は1/1092という超低確率でしたが、1/100のテーブルに変更されました。
Lv71以上の成長システムが変更
SFC版などではレベル71以上になるとレベルアップの成長で能力値がマイナスになるパターンがありましたが、ピクセルリマスター版ではそれが無くなり、「変化なし」になりました。
いくつかの成長パターンの中からレベルアップの度にランダムで抽選される仕組みは変わっていません。